

火災の際に煙の侵入を防いでくれて、室内にいる人たちの避難する時間を少しでも稼いでくれる役割を果たすのが防煙垂れ壁です。
建築基準法で設置が定められていて、建物の安全性を高めるためにさまざまな場所に設置されています。
本来は災害時に人の安全を守る役割なのですが、地震などの際にガラスの部分が割れて落下してきたり、壁や設置しているレーンごと落下して人の命まで奪ってしまう事例の報告があります。
防煙垂れ壁はガラス板で出来ていますので、落下すると確実に下にいる人たちを危険な状態にしてしまいます。
最近は過去の災害事例を教訓にして、割れにくく落ちにくい製品が開発されていて、静岡にあるコンフォートウチダという会社ではさまざまなタイプの垂れ壁が作られています。
従来のガラス板よりも重さを一割にしたものは落下しにくい設計となっていて、使用している特殊シートは国土交通省の不燃材料認定品なので安心で、軽量化だけでなく割れにくい構造です。
さまざまな用途にあわせた種類があり、透過性には優れたタイプは商業施設やアミューズメント施設などで使われています。
コストパフォーマンスの良い乳白タイプのものは、工場や天井の高い建物内に設置されています。
ガラス繊維を樹脂シートで挟み込んだ複合シートは、かなりの透明感を感じて見た目にもすっきりして圧迫感がないです。
安全性の高い防煙垂れ壁に関心のある人には、一度こちらの会社のホームページを見て欲しいです。